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NGC Ancients鑑定済み古代コインに対する
真贋性の不保証について

NGCによって鑑定され、スラブに入れられた古代コインは真贋性が保証されていない事実について説明したいと思います。

ご参考までにコインのプロフェッショナルたちが「NGC古代コインの真贋の不保証」について解説している動画も

紹介させていただきます。

(御本人様より動画掲載をご承諾頂いております)

【Youtube:著書3冊「アンティークコインのプロ」石山幸二の狙い!!newでの解説】

​まずは

コインショップ「ゴールドコイン」(https://gold-coin.jp)を運営されている石山様のYoutubeチャンネルで

紹介されている動画です。

古代コインの資産価値についてもご解説されているので、是非ご覧ください。(動画掲載許可取得済み)

 

動画タイトル:【質問】NGC古代コインの真贋保証無い、スラブ入りなら資産価値はあるか?①NGC古代コイン真贋保証していない②スラブ入りNGC社が見た証拠③資産価値ある④古代コインを買ってもいい

(動画ボックスが表示されない方はこちらのリンクから:https://www.youtube.com/watch?v=v-MrJbHekMY

【Youtube:のりたろうちゃんねーでの解説】

のりたろうちゃんねるー様のでも詳しく紹介されておりますのでチェックしてみてください。​(動画掲載許可取得済み)

 

動画タイトル:本当は偽物だらけなのか⁉️古代コインのリスクについて解説‼️

(動画ボックスが表示されない方はこちらのリンクから:https://youtu.be/MKzo9onashY

 

 

 

 

​【以下ACMの見解】

日本ではインターネット上で配信されている動画や記事で「NGCの鑑定済み古代コインは真贋性の保証が無い」等不安を

煽るようなものが出回っておりますが、

そもそもアンティークコイン自体に対する情報や知識や経験が未成熟な市場である日本以外の疾うにアンティークコイン市場が

成熟している海外ディーラー達はこのような当たり前の事実について特段重く受け止めることはありません。

 

 

確かに、NGCの公式ページでも説明されている通りで、NGCで鑑定された古代コインはNGCによって真贋性の保証が

されておりません。

こちらの画像はNGCの公式ページから抜粋したものですが、訳すと

「NGC古代部門は本物のコインだけを鑑定することにコミットしておりますが、真贋性・真正性、帰属の保証はしておりません」と

記載されております。

〈NGC公式ページの古代コイン保証について〉

https://www.ngccoin.com/specialty-services/ancient-coins/guarantee.aspx

 

 

 

 

この理由を後にも述べておりますが、

「NGC古代部門では、本物であると判断されたコインのみをスラブに入れておりますが、真贋性・真正性、帰属、年代等を保証することはできません。

それは科学的証拠や文書が多く残っているようなモダンコインと違い、古代コインには決定的な文書(書物や学術的資料)が無い場合が多く、一般的に製造上の特徴を確認するための文書が現存していないためです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、近代コインは書物やデータによって、製造情報が保管されておりますが、

2500年前に鋳造されたものなどもある古代コインは、そもそもそのようなデータを作っていなかったため、

当然ながら古代コインの真贋性を保証すること自体が不可能であるという解釈です。

 

 

ただ一つ言えるのは、NGCの真贋判定はかなり精度が高いと言われているということです。

当然偽物だと思われるコインは「NOT GENUINE」(本物では無い)という鑑定結果になり、スラブに入れられることはありません。

 

 

 

また、本物か偽物か断定できない場合は「NO DECISION」という判定がされます。

 

 

古代(当時)に作られた偽物であると判断された場合は「Ancient forgery」(古代の偽物)という表記もされるくらい精度の高い鑑定が行われております。

 

 

 

経験が豊富で、間違いなく世界でもトップレベルの古代コイン専門家が本物だと確信したコインしかスラブには

入れられないということです。

 

尚、PCGSは古代コインを鑑定していないので例外ですが、

古代コインの鑑定を行っているANACSも古代コインに関しては真贋性の保証をしておりません。

 

 

 

また、IBSCCという「コイン偽造防止委員会」という団体も存在します。

ここはヘリテージオークション(アメリカ)、CNG(アメリカ)、Kunker(ドイツ)、Stack`s Bowers(アメリカ)、

Nomos(スイス)など、古代コインの取り扱いでも著名なコイン業界最大手企業も会員になっている団体です。

ここでもコインの真贋性の鑑定を行っており、私自身も何度も鑑定に依頼したことがあります。

ディーラーの多くは、NGCで「Not genuineやNo decision」と判断されたコインの真贋性をダブルチェックするという意味で

このIBSCCという団体に鑑定依頼をという使い方もされます。

それほど、NGCの真贋性の判定は厳しいものだということになります。

 

〈IBSCCの公式ページ〉

https://iapn-coins.org

 

 

しかしながら、NGCでは古代コインにもグレード(過大評価をしていないこと)の保証は付いております。

古代以外のコインはNGCが真贋性及びグレードの保証をしております。

しかし、NGCに対して偽物である旨や過大評価をされたコインであることを所有者自らが証明しなくてはなりません。

なお、この証明をどのようにするのかは公表されておらず、おそらくかなりハードルが高いかと思われます。

 

 

 

では、NGCで鑑定されたコインが偽物だった場合や過大評価されていた場合はどのような措置がされるのかを説明します。

依頼者は下記選択肢からNGCの保証内容を決めることができます。

 

  • コインが過大評価されていた場合、正しい評価に修正された鑑定書とともにコインをオーナーに戻し、NGCが調査した市場価格をもとに間違って過大評価された高いグレードと正しい低いグレードの市場価格の差額を支払います。

  • NGCがオーナーからコイン買い取ることもできます。その場合、下記金額のうち一番少ない金額で買い取られます。1)鑑定に提出した際に申告したコインの価格 2)NGCが調査した市場価格 3)実際に取引が行われた金額

  • 偽物のコインまたは過大評価されたコインの代わりに、同グレードの本物のコインをNGCから提供されます。

 

 

ここでご参考までにいわゆる偽物の裸の古代コインの特徴を少し紹介させていただきます。

〈偽物の特徴(判断材料)〉

 ・重量が同タイプの本物コインと比べて差がある

 ・コインの厚さ、大きさが同タイプの本物コインと比べて差がある

 ・トーン(色合い)が不自然/同タイプの本物コインと比べて差がある

 ・打刻にシャープさが無い、またはシャープすぎる

 ・本物と並べるとデザインの違和感がある

 ・メッキっぽい

 

NGCでは必要に応じて、筐体の金属成分分析を行う部門があり、鑑定時に成分分析を依頼することも出来ます。

 

 

万が一、NGCが鑑定したスラブ入りのコインが偽物だった場合、大手オークション会社のほとんどは返金に対応してくれます。

業者によって条件は異なりますが、IBSCCで偽物判定されたら返金される場合や、その他の方法で偽物だと証明することができれば

大手オークション会社は返金してくれる場合がほとんどです。

ACMでは本物である可能性が極めて高いNGCスラブ入りコインを専門に扱っております。

ACMで購入したコインが万が一偽物だと判明した場合には全額返金対応しております。

(IBSCCやDavid Searなど信頼性の高い鑑定士が偽物と判断した場合)

また、買い戻し保証も付いてますのでご安心してご購入いただけると自負しております。

 

 

【まとめ】

・NGCの鑑定は世界トップレベルの古代コイン専門家が行っているので、信ぴょう性はかなり高い

 

・古代コインには決定的な文書等の記録が存在しないため真贋性を保証すること自体が不可能であるため、NGCでの保証の対象外となっている。しかしグレードの保証はされる

 

・古代コインの取引相場は偽物の可能性のリスクも加味された価格になっている。

 

・大手オークション会社は偽物の場合返金に対応してくれる。

 

・ACMで購入したコインが万が一偽物だと判明した場合には全額返金対応しております。

また、買い戻し保証も付いてますのでご安心してご購入いただけると自負しております。

NGC 古代コイン 真贋性 不保証
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